吹奏楽(クラシック)のサックスをやっていた人がジャズを演奏してもジャズっぽく聴こえない理由

サックスに限らず、私を含めて音楽大学でクラシック音楽を学んだ人がジャズを演奏すると、なんかジャズっぽくないというか、しっくりこないというか、そんな演奏を耳にする機会が結構ある気がします。

特にイオンなどのショッピングモールのテナントに入っているS村楽器の先生方なんかは……。

私が師匠から常日頃注意をされていることを、自身への戒めも兼ねてまとめたいと思います。

何はともあれ、一番大事なのは裏タンギング

クラシック音楽とジャズ(ポピュラー音楽も含む)の違いは色々あるにしろ、特に表現の仕方においては、クラシック音楽は4/4拍子の場合、1拍目と4拍目にアクセントが来るのに対し、ジャズでは2拍目と4拍目にアクセントが来ることによるノリの違いでしょう。

そのため、基本的には8分音符が連続するところでは、裏拍でタンギングします。

かと言って、全て裏拍でタンギングをするわけでもなく、過去の偉大なミュージシャンの演奏による暗黙のルールとして、

  • フレーズの中で、音が高く、でっぱっているところではタンギングする(1つ前の音をハーフタンギングで飲む)
  • フレーズの中で、音が凹んでいるところ(低い音)ではタンギングしない(ハーフタンギングで音を飲む)
  • フレーズの終わりで、8分音符が2つ続いていたら、2つともタンギングする
  • フレーズの終わりをタンギングで音をズバッと切る(余韻を残さない)

以上の点に気をつけてアーティキュレーションを付けるだけで、ジャズっぽい演奏になるかと思います。

楽譜通りに演奏するクラシック音楽も大変ですが、適当にやっているように見えて、コード進行にしたがって、上記のアーティキュレーションを意識しながらアドリブするジャズも結構大変です。

演奏法

Posted by kazuki