リードミスの原因

カドソンのサックスを吹くと全く気にならないリードミスが、サブのイオ 1065GBでは頻発します。

マウスピースもリガチャーもリードも同じ、変化点は楽器のみ。
念のために師匠にイオ 1065GBを試奏してもらうと、「これ良いなぁ。これ買いたいなぁ。」と予想以上の好印象。

ちなみに、師匠はイオのことはあまりご存じではないようでしたが、メーカーのネームバリューではなく、実際に吹いてみて、「これは良い」と判断されたのは本物の証。

話を本題に戻すと、楽器も問題無く、原因は私の演奏方法に問題があると確定し、レッスンで1つ1つ確認し、原因の究明と矯正をしてもらいました。

リードミスの原因

サックスのリードミスの原因としてよく挙げられるのが、

  • マウスピースを深く咥え過ぎてる
  • 強く噛み過ぎているアンブシュア
  • タンギングと指のタイミングが合っていない
  • リードが悪い

などがありますが、どれも問題無し。

試行錯誤して分かった原因は、私の呼吸法でした。

元々私は声楽科出身なので、腹式呼吸はきちんとできているという認識でした。

これまでの呼吸法

これまでは息を吸った時はお腹が膨らみ(風船が膨らむイメージ)で、息を吐く時はお腹をへこます(風船が萎むイメージ)方法でした。
無論、この方法も正しい腹式呼吸です。

改善後の呼吸法

臍の下(恥骨の辺り)を意識しながら、背中に空気を入れる感じで息を吸い、息を吐く際、お腹が引っ込もうとするのに抵抗するように、臍の下(恥骨の辺り)に力を入れ外に突き出すようにします。

腹式呼吸はできていたものの、息の支えが足らなかったのかもしれません。
不思議と改善後では、リードミスも無くなり、高音がぶら下がりになるという欠点も改善されました。

以前の方法では、息を吐くスピードや量が多過ぎて、リードがその圧力に耐えられず、リードミスや高音が不安定になっていたのかもしれません。

もし、リードミスで悩んでいて、アンブシュアやリードを変えても改善されない方は呼吸法を一度見直してみると改善されるかもしれません。

楽器によってリードミスが起こったり起こらなかったりの原因

正直なところはっきりとした原因はわかりません。

カドソンは吹き手がイマイチでもそれをカバーして、リードミスや音がひっくり返ることがほとんど起らない素晴らしい楽器です。

イオは倍音を多く含む音色で、フラジオも当たりやすいですし、そのため、リードミスも出やすく、音もひっくり返りやすいのかもしれません。
しかし、正しい演奏法で行えばとても素晴らしい音を奏でてくれます。
少しでも自分の悪い癖が出ると「おい、今の演奏法は正しくないぞ!」と教えてくれる素晴らしい楽器です。

どちらも個性的な素晴らしい楽器なので、サブとかメインに拘らず、どちらも均等に使っていきたいです。

演奏法

Posted by kazuki